秋も深まってくる時期にハーブで作る、喉ケアによい『タイムのチンキ』を仕込みました。
もくじ
タイムってどんなハーブ?
ハーブ好きさんならご存知でしょうが、タイムというハーブを見たことがない方もいらっしゃるかもしれないので、まずは、ここでご紹介しますね。タイムの写真です。
とても小さな葉っぱで、大きくなっても背丈も30センチぐらいの低木の植物です。近くに寄ってもそのままでは芳香しませんが、葉に触れると、シャープな爽やかな香りがします。
これがタイムの殺菌力の成分のチモールです。
気管支や粘膜を保護してくれるので喉によいとされています。また口腔衛生にもおすすめです。
- 名前: タイム、コモンタイム
- 和名: タチジャコウソウ
- 学名: Thymus vulgaris
- 科名: シソ科
- 原産地: 地中海沿岸
- 使用部位: 全草
- 効能: 殺菌、抗菌、去痰、強壮など
地中海沿岸が原産地なので、乾燥した暖かい気候が好き。湿気を嫌います。なので、日本の夏、特に雨続きの今年の夏なんかは苦手なコなんです。
ですが、たまたま植っている土壌や環境によってはとても元気です。同じ敷地内であっても条件次第で成長の違いがはっきりわかります。
チンキとは?
チンキ、ティンクチャーとも言う。英語ではtincture。
チンキとは、アルコールに薬効のある植物を浸けて成分を抽出し、その薬効を含んだアルコールを希釈して(薄めて)さまざまな使い方ができる浸剤。
製薬...つまり現在のように医薬品が開発され始めたのは18世紀から19世紀ごろなので、それまでは、薬草といわれる植物や(ときには動物性のものも)のヒトに有効な成分を抽出するためにアルコールに漬けたり、煮出したり、挽いたり、練ったりして使っていた。
材料と作り方
タイムがどんな植物か、チンキが何なのか、を簡単に説明させていただいたのでレシピにまいりましょう。
用意するもの
- 消毒したガラス瓶
- フレッシュタイム・またはドライタイム 適量(瓶の大きさに合わせて)
- ウォッカ (アルコール度数40〜50度)
作り方
- ガラス瓶にタイムを詰めてウォッカを注ぐ。タイムの葉がウォッカにしっかり浸かるようにすること。
- 1日1回瓶を振って抽出を促すために混ぜる。(おまじない)
- 1ヶ月ほどしたらタイムの葉は茶色い抜け殻になるので、濾してタイムの葉には『ありがとう』と言って土に戻す。
使い方
- グラスに小さじ1〜2杯の出来上がったチンキを入れて水またはぬるま湯を100ml〜150mlほど入れてうがいする。
- 寝る前にはちみつを加えてお湯割りにしても美味しいです。
- 紅茶に少したらしても美味しい。ただし運転は控えてくださいね。
チンキを作る場合、フレッシュタイムとドライタイムってなにが違うか?
フレッシュタイムもドライタイムもそれぞれ良い悪いは特にないのですが、気をつけることや違いを見ていきましょう。
フレッシュタイムの場合
- 水分が含まれている。
小さな葉なのでそこまで水分が多いハーブではないですが、摘み立てのハーブですからやはり水分はあります。しかし水分に関しては殆ど気にすることはないでしょう。
- 葉緑素も含まれる。
40度、50度のウォッカなら緑にはなりませんが、99度の無水エタノールだと葉緑素も抽出できます。ただし、無水エタノールだと飲用やうがいには使えません。
- チンキにする場合は葉と柔らかい茎の部分を使う。木質化している太い部分はチモールが少ないので特に入れなくても良い。
ドライタイムの場合
- 乾燥しているので水分はない。
- 葉緑素あまり残っていないことが多い。
- 市販のドライタイムだと葉っぱのみで枝は含まれない。それが特に良いか悪いではなく、細かいのではじめは上部に浮きやすいので毎日蓋を開けてスティック状のものでチンキを混ぜるのがよい。
タイムの他にどんなハーブが喉ケアにいいかはInstagramからご覧くださいね。
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