ハーブ&スパイスでナチュラル生活

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パクチーを美味しく保存するにはパクチーペーストがおすすめ!

パクチーはお好きですか?

好き嫌いがかなり極端に分かれるパクチー。好きな人は、食べたい!と思ったときにパクチーがおうちにあると嬉しいですよね。

旬の時期の露地栽培の栄養たっぷりのパクチーを保存しておけて、使いたいときにいつでも使えたらこれほど幸せなことはありません。という思いから、パクチーペーストを作りました。

 

【もくじ】

 

 パクチーとコリアンダーの違いは?

パクチーとコリアンダーは同じものです。日本ではタイ語の「パクチー」が主流ですが、ハーブとして植物としては、「コリアンダー」の名前を使うことが多いんです。Coriandrum sativumという学名から由来しています。ここではわかりやすいように「パクチー」を使わせていただきますね。そのほかの名前は「パクチーについて」で詳しく書いています。

 

自然栽培のパクチー(コリアンダー)

無農薬自然栽培のパクチー(コリアンダー)



 

先日作ったエスニック風のお吸い物(投稿は昨日)

 

 

↑では、生パクチーが切れてしまったのでパクチーペーストを使いました。そのパクチーペーストのレシピです。

 

手作りパクチーペースト

 

最近は「パクチニスト」という造語も作られるほど、ここ数年パクチーファンが増えているので、市民権を得てパクチーもとても喜んでいるはず♪ 

 

自然栽培のパクチー(コリアンダー)

自然栽培のパクチー(コリアンダー)



 

 

パクチー味の商品で満足?

パクチー味の商品もたくさん見かけるようになりましたね。スーパーやコンビニでも、パクチーペーストや、パクチー味のラーメン、スープ、お菓子、など、パクチーと名のつく商品にはどうしても手が伸びてしまいます。しかし、ほとんどが期待とは裏腹で残念な結果に…(⌒-⌒; )。

それも仕方ないことで、あのパクチーの自然の香りの成分は、揮発性で熱にも弱いので、やはり商品化される過程で自然の香りを維持することが難しいのでしょうか。

 

 

パクチーへの情熱

パクチーファンのひとりとしては、パクチーのあの風味をそのまま長期保存したくて、あれこれ工夫していたのですが、その結果、ドライよりも冷凍よりも、手作りのパクチーペーストが一番美味しいと実感しました。

 

  • ドライにするとパクチー独特の香りがなくなってしまうのでパクチーはドライには向きません。
  • 冷凍するとある程度の期間は香りが残りますが、料理に使うとベチョっとしてしまうし色が悪くなります。

 

なので、新鮮なパクチーが手に入る時期に、新鮮なまま料理に存分に使ったあとは、パクチーペーストにして保存しています。

 

 

パクチー(コリアンダー)とは

パクチー=コリアンダーです。日本ではタイ料理のブームがきっかけで、パクチーが多用されるようになったので、パクチーという名前が一般的になったと思われます。

 

  • 名称:パクチー(タイ語)、コリアンダー(英語)、香菜(シャンツァイ)(中国語)、コエンドロ(ポルトガル語)、シラントロ(スペイン語)
  • 学名:Coriandrum sativum
  • 科名/種別:セリ科の一年草
  • 原産地:地中海沿岸
  • 使用部位:葉、茎、種、根

 

★和名と言われているコエンドロは、ポルトガルより渡来したためそのまま使われたのでしょう。別名のカメムシソウは、カメムシの匂いと似ていることから。アメリカではメキシコ系移民がおおいためコリアンダーよりもシラントロと呼ぶことが多いようです。海外のサイトでもcilantoroという名前でよく見かけますね。

★種は、コリアンダーシードで、カレーやエスニック料理などには欠かせないスパイス。いわゆる、パクチーの香りはなく、潰すと柑橘系の爽やかな香りが広がり、ほぼみなさんが、良い香り!とおっしゃいます。

 

コリアンダーシード

コリアンダーシード



 

★コリアンダーは、もともと地中海沿岸が原産地であることから、モロッコを始めとする北西アフリカ地域の通称、マグレブ諸国(モロッコ、チュニジア、アルジェリア、リビア)でも、さまざまな料理に使われています。

 

 

パクチーの旬の時期は?

パクチー=コリアンダーは、露地栽培だと5月〜6月と、10月ごろの年2回が収穫時期になります。

室内で水耕栽培も可能ですが、やはり露地栽培のパクチーのほうがとても元気でパワフルです。パクチー本来の素晴らしいフィトケミカルはたっぷり太陽を浴びたパクチーのほうが多いのは一目瞭然!

特に今回は、ありがたいことに無農薬自然農法の畑のパクチー!

では、前置きが長くなりましたが、ペーストの材料と作り方と使い方です。

 

 

材料

  • パクチー(=コリアンダー)   30g(2束ぐらい)
  • にんにく  一片
  • コリアンダーシードパウダー  小さじ1/2
  • クミンパウダー  小さじ1/4
  • オリーブオイル  大さじ3
  • 塩  小さじ1/2
  • レモン汁  小さじ1/2

 

コリアンダーシードパウダーとクミンパウダーはなければ入れなくてもOKです。

 

 

作り方

  1. フードプロセッサーを使います。パクチーは洗って水気をしっかり切って、フードプロセッサーに入りやすい大きさにカットして入れます。
  2. オリーブオイル以外の材料もフードプロセッサーに入れて回して、葉が細かくなったらオリーブオイルを少しずつ入れてペースト状態を見ながら仕上げます。
  3. 容器に入れて日付を記載して冷蔵庫または冷凍庫で保存。

 

冷蔵庫で2カ月ほど保存できます。

 

 

使い方

パクチーペーストの使い方として相性がいい料理は、

  • 鯛や鱈など白身の魚、鮭などのソテーに。お皿に盛りつけたあとで上にかけたり、横に添えたりします。
  • チキンや豚肉との相性も抜群です。
  • 茹でたパスタに絡める。
  • サラダに和える。ドレッシングがわりにも使えます。
  • お豆腐に。夏なら冷奴に乗せても美味しいですし、鍋料理にも薬味がわりに使うのもありです。
  • スープに入れる。隠し味として。または器に注いだあとにプラス。

シンプルに調理した料理がパクチーペーストで一気に美味しい異国の味になります。

 

参考として

パクチーペーストの使い方



チキンのささみのソテーに

 

 

パクチーペーストの使い方(パスタ)



ショートパスタに

 

 

 

ポイント

  • パクチーペースト自体に味がついているので、使う前の料理の工程での味付けは必要ないか、軽く塩胡椒くらいにするのがいいでしょう。
  • 鮮やかな緑を引き立たせるなら最後に使うのがおススメです。

 

 

パクチーペーストは冷凍保存も可能

パクチーペーストは冷凍保存も可能です。パクチーの葉をそのまま保存するよりはとても美味しくいただけます。たくさん作ったら冷凍庫で保存しておきましょう。美味しく冷凍保存するためには?

 

 

冷凍保存するときのコツ

  • 小瓶に分けて冷凍保存して、ひと瓶ずつ冷蔵庫に戻して解凍したものを使う。
  • ジッパー付きの袋に、パクチーペーストを5mぐらいに薄く平に入れて空気を抜いて小分けにして重ねて保存しておく。必要な分だけペキッと割って使う。ただし、すぐに冷凍庫に戻すこと。薄い分、手の温度でも解凍されてしまいます。解凍されたものをまた冷凍庫に入れるのは味が落ちますので気をつけましょう。

冷凍庫に入れたままの状態だと半年ぐらいは持ちます。一旦解凍したものは冷蔵庫で保存して早めに使い切りましょう。

 

 

 

パクチーペーストだと香りが残りやすいのは?

パクチーの香り成分は油分と仲良し。植物の香り成分とは精油という成分です。植物の精油は親油性なので、ペーストに使うオイルに精油成分が浸出されて保存されます。

さらに容器の中でオイルによって空気に触れない状態が作られるので長持ちします。使っているうちにペーストが減ってきて容器の中で空気の占める量が多くなると少しずつ風味は変わってきます。一度開封したり使い始めると早めに使うというのはそのためです。

さらに、塩とレモンが酸化防止を助けてくれますし、にんにくで旨味も加わります。その全てのバランスでパクチーの風味がより美味しく保存できるのでは?と私なりに考えています。

 

 

おわりに

ハーブの中でも好き嫌いがはっきり分かれるパクチーまたはコリアンダー。人間の体にとっても有益な成分、フィトケミカルがたくさん含まれていると言われています。パクチーペーストには、にんにくやレモンなども含まれていますので、生のパクチーそのものより、爽やかで食べやすいかもしれません。

あ、でも苦手な人は、作る工程で匂いがすごいので苦手な人は作れないか(≧∀≦) 。誰かに作ってもらって一度味わってみてください。

 

実は、先日開催させていただいた講座で、パクチーペーストではないんですが、「チェルムーラソース」というものを作りました。他のハーブと合わせてパクチーもたくさん使うのですが、パクチーが大の苦手な方が、出来上がったそのソースを「美味しい!食べられる!」とたっぷりつけて召し上がっていらっしゃったので、それはすごいなあと、こちらが驚いたくらいでした。

なので、生のパクチーが苦手でもパクチーペーストなら大丈夫な人もいるのでは?と。

パクチーを食べたいけど苦手、克服したい、と思っている方は、まずペーストからスタートしてみてはいかがでしょう。あ、決して無理におススメしているわけではありません。パクチーファンのひとりとしてのパクチーへの情熱からできたレシピでした。^_^ 

やっぱり熱くなって長文になってしまいましたね。 最後までお読みいただきありがとうございまいた。

 

 

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